A→​Bへの状態変化こそ本​質

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最近週3、4回はジムに行って、
タイ人トレーナーにビシバシとしごかれてます。
(ムエタイですちなみに)


で、ジム行かない日は5キロ走ってます。
ちょうど家の近くにランニングコースを備えた
公園があって、


自宅→公園、4週くらいグルグル池の周り走って公園→自宅
コースでちょうど5キロくらいなのです。

で、


先日ジムに行った時の話。

僕がいつもジムにいくのは大体夕方の5時くらい。
その時間帯は大人よりも子供の方がが多いのですが、


その中にM君という小学校3年生の男の子がいます。

まだ小学校3年ですが、
体重は50キロ近くあって、


ジムで鉢合うといつも飛びついてくるのですが、
何げに半端ないパワーで油断してる体持ってかれます 笑


パワーと腰の粘りがやばい。
(お相撲やったら強いかも)


そんなM君は、
めんどくさがりなのか、
ミット打ちではいつも手を抜いてコーチに
毎回怒られるんですが、


今回は試合に出るということで、
コーチの掛け声に合わせて一生懸命パンチとキック
を繰り出してるじゃありませんか。


普段さぼりまくってるのに、
その日は一生懸命練習してたんです。


で、ミット打ちが終わると、
下を向いてぜーぜー苦しそうに息を荒げてるM君に
コーチが近よっていって、

「ヨクガンバタ!エライ!」


って声をかけてたんですね。

傍らから見てる僕も何かジーンときて感動しちゃったんですが、


よくよく考えてみるとこれってけっこう不思議な
現象だよなーとか思ったわけです。

だってM君以外の子はみんな一生懸命練習してるのに、
特に褒められたりはしません。


でも、ふだんふざけてばかりいるM君が人並みに練習
しただけで褒められる。

そんでサンドバックをバシバシ蹴りながら考えてたら
頭の中でいろいろと繋がったので、


ちょっと書いてみたいと思います。

ちなみに今から書くことはちょっと難しいかも
しれませんが、


なり重要なので、

 

真剣に読んだ分だけ後々大きな見返りがあるかもしれません。


・・・もちろんないかもしれません。


読む人の位置によって感じ方は変わると思います。

まず、

M君がなぜ褒められたのか?


この原理を解説したいと思います。

普段ふざけてるM君(これをAとします)が、


キングメタルスライムに2回連続エンカウント
するくらい珍しく練習を頑張った(これをBとします)。


このように、
「A」という状態から「B」という状態の変化の振り幅が
大きかったから、その大きさの分だけコーチの感情を
M君が動かしたのです。


ちなみにA→Bへの状態変化には2種類あって、


1.「-」 → 「+」 への状態変化
2.「+」 → 「-」 への状態変化


この2つです。


1はポジティブな感情を生み、
2はネガティブな感情を生みます。

例えば、


誰かにプレゼントを上げる場面を想像してみてください。
カノジョでもカレシでも、両親でも友達でも誰でもいいです。

で、まず相手にプレゼントを上げることを告知した上で
プレゼントを渡した場合、


これは相手にもよりますが、
もしプレゼントが想像よりもしょぼかった場合、


「+」→「-」の変化を引き起こし、
ネガティブな感情を生み出す可能性があります。


これは事前の期待値が高いほど、
生み出される感情(エネルギー)は大きくなります。


逆に、
相手に何も伝えずサプライズでプレゼントを渡した場合、


仮にプレゼントが誰かの結婚式でもらった引き出物の
お皿だったとしても、

特に何も期待してなかったわけですから、


「-」→「+」の変化を引き起こし、
ポジティブな感情を生み出しやすくなります。


これはさっきとは逆で、
事前の期待値が低いほど生み出される感情(エネルギー)
は大きくなるわけですね。


ちなみにこの現象を日常用語で言うと、
「意外性」になります。

また例えば、
一度は赤ちゃんと触れ合ったことがある場合はわかると
思いますが、


赤ちゃんに「いないいないばぁっ!」ってやると
笑うじゃないですか?

これも原理は同じで、


「いないいない~」て顔を隠すと、
赤ちゃんは顔が消えるので緊張状態になります。


そこで「ばぁっ!」と顔を見せると、

緊張状態(-)→安堵(+)の変化が起きるので、
赤ちゃんが笑うのです。

こういった現象から言えるのは、
人はA→Bの状態変化を見せられることで「はじめて」
感情が動くという事実です。


逆に言えば、
状態変化がなければ感情は動きません。


人は、
「静的」なものはスルーし(見えないし感じれない)、
「動的」なものに反応するのです。


だからこそ、
面白い漫画や映画、ホラー映画含めて、
すべてはこの状態変化をいかに「大きな振り幅で」
作り出すかに力を
注いでるわけです。

ホラー映画とかはすごいわかりやすいのですが、


緊張状態→安堵→また緊張状態という変化を映画の中で
何回も起こすことで見てる人の感情をグワングワン揺らす感じです
ね。


ジェイソ
ンに襲われる→逃げる→逃げ切ったと思ったらまた襲われる

以下ループ


この振り幅がないと、
変化がない、
即ち感情が動かないのでめちゃめちゃつまらなくなっちゃうんですよ。

また以前解説したリーガルハイにもこれは当てはまるのですが、


あれはなんで面白いのかというと、


普段は意地悪でふざけてばっかりいる古美門が、
ここぞというときだけ真剣になることで、


大きな振り幅を生み出してるわけですね。

で、なぜ人は「動的」なものにしか反応しないのかというと、
これは人間の大脳辺縁系と関係してるのですが、


長くなるので今回は端折ります。


とりあえず、
人の脳は「静的」なものを認識するのが苦手だと覚えて
もらえればOKです。

目の前にあるのに探し物がなかなか見つからないってのは
誰でも一度は経験したことがあるでしょう 笑


「あれー携帯がないぞーー」
「え?目の前にあるじゃん」


ってこれ僕しょっちゅうなんですよね・・


静止してるものは、
よほど意識しない限り僕らは基本識別できません。

またこの概念は当然ビジネスでも有効で(アタリマエですが)


A→Bへの状態変化をちゃんと描写することで、
多くの人を巻き込むことができるようにもなります。

ビジネスが難しいのは、
どれだけ価値がある商品、サービスでも、
それが伝わらなければ売れないという残酷な現実です。


(厳密に言うと、価値というのは人によって変わるので、
最初から価値が備わっているという表現は間違いです)


だからこそ、
A→Bへの状態変化をわかりやすく相手に
伝える必要が出てくるわけですね。


で、


ビジネスというのは、
基本的に商品、サービスなどを通じて、


「旧世界」→「新世界」への架け橋を作ることなのですが、


この旧世界→新世界の「差」が、


A→Bへの状態変化なのです。


カンタンに言うと、


「○○をもし使わなければ、
こんな大変な未来が待っています」


「でももしあなたがこの○○を使いさえすれば、
こんな素晴らしい未来を手にすることができますよ」


「-」→「+」への変化ですね。


これをわかりやすく様々な切り口から提示するわけです。


例えば・・・


どこかの化粧品のプロモーションで(今勝手に作りました)


シミソバカスに悩んで人目が気になり外出できない(旧世界)、


この「スーパービューティープレミアム化粧水」を使うことで、


→シミソバカスを目立たなくして人目を気にすることなく
外出できるようになりますよ(新世界)


こんな感じで振り幅を作ります。


続いてJRのプロモーション。


京都に行きたい、でも遠い、気軽に行けない・・(旧世界)


新幹線が身近になったことで、


→「そうだ、京都いこう」が現実になり、
いつでも気軽に思い立ったその時に京都にレッツラゴーできる(
新世界)

この状態変化の振れ幅(差)が大きいほど、
相手の感情を動かすことができるし、
結果的に提供できる価値も大きくなります。


ちなみに一つ重要な点として、
「旧世界」と「新世界」
が必ずしも別の世界である必要はありません。


同じ世界でも、見ている側の視点を変えることが
できれば、それだけで価値は提供されたことになります。


そして、
視点を変えるために必要なのが、
「フレームの構築」です(これはまた別の機会に解説します)。

で、
この原理を「相場」に当てはめてみると・・


値段が大きく動く時というのは、
基本的に1か2どちらかのケースだということです。


これですね。
1.- → + への状態変化
2.+ → - への状態変化

そして、2のほうが大体の場合値段をより大きく動かします。

なぜなら相場において一番大きなエネルギーを生み出すのは失望(恐怖)だからです。


よって、
「+」→「-」という負の振り幅が発生する局面がわかれば、
大きく動く場面、言い換えればチャンスの場面が見えるように
なってきます。

みんなが「景気がいい、相場はアップトレンドだ!」と有頂天になってる
時に何かマイナスの出来事が発生した時に急落は起こるのです。


相場は予定調和では大きくは動きません。
大きく動く時はかならず「意外性」の要素が絡んできます。

これはホラー映画の魅せ方と同じですね。


「ここではさすがにジェイソンでてこないだろう・・・」


ってところでいきなり後ろからチェーンソーを唸らせながら
「ヌオォオォォォ!!!」とか言って
背後から襲ってきたらやっぱり心臓が口から出そうになるくらいビ
ビるわけです。

仮に着地点(結末)はある程度予測できるにせよ、
そこまでのルートの振り幅が大きいほど感情は動きます。


所詮経済、そして相場を動かしてるのは人(感情)ですから、
原理は何げにシンプルなんですよね。

その感情が、
それぞれの空間によって現れる形が


・悲鳴になるのか、
・大陽線、大陰線になるのか、
・ビジネスになるのか


このように変わるだけで、
根底にある原理は同じです。


よく相場は人間心理で動くと言われますが、
噛み砕くだいて解説するとこういうことです。


とりあえず話を戻すと、


相場が大きく動く時は、
かならずA→Bへの状態変化(動的変化)が起きるということ。


特に「+」から「-」
へのマイナス振り幅が大きい値動きを生み出す。

ダマシやブレイクアウトもすべてこの概念の延長線上で
起きているものってのはもうわかりますよね。


「抜けた!」と思う期待感が大きいほど、
それがダマシだった時の反動は大きくなると。

こう考えると、
相場というのは何も特別な世界ではなく、
普段僕らが生きている日常と極めて近い位置にいることがわかりま
すし、

逆に、


相場を支配しているロジックがわかれば、
他の分野にもそのまま当てはめることで、
その空間を「支配」する力を手にすることができるのです。


ってこんな感じのことがジムでM君が褒められてるのを見たときに
繋がったよーって話でした。

ではまた!

PS


今回話したロジックで相場の原理を理解するコツは、
どういう局面で振り幅が生まれるのかを、


自分の過去の感情を振り返って考えてみるということです。


・どういう場面で怖さを感じたか
・どういう場面でイケイケモードになったか
・どういう場面で失望感を感じたのか


これを意識するところからスタートしましょう。


なぜこれが有効なのかというと、
自分が怖いと思ってる場面は他の人も怖いと思ってる
可能性が高いからです。

 

 

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