【ブログ限定コラム】BNPパリバに対する巨額制裁が意味するもの②

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こんにちは。
この記事はパート①の続きになります。
とりあえずパート①では、
BNPパリバの巨額制裁をはじめ色々な理由から
中国やロシア、欧州の間でドル離れが加速してますよ~
ってことを書きました。
ちなみに中国は世界一の外貨準備高を持っています。
これは非常に重要な意味を持っていて、
というのも、
中国の外貨準備のほとんどが「ドル」ですよね。
(ドルペッグで元売りドル買い介入ずっとしてますからね)
その中国が米国債の購入をやめて、
さらには外貨準備の内訳をドル一辺倒から金、ユーロ、ルーブル
などへの入れ替えを進めれば、
それはたぶんアメリカをはじめ世界的にものすごいインパクトを与える
ことはカンタンに想像できますよね。
で、今実際にそういう動きが色々と顕在化してますって
とこで終わったんですが、
パート②ではその辺はもう少し詳しく書いてくとしましょう。
で、まずはなぜドルが「基軸通貨」足りえるのかを
サクッと解説しておきますね。
そもそもなぜドルは「基軸通貨」なのか?
その答えはカンタンで、
それは世界中の国や人がドル=基軸通貨であるという
認識を共有しているからです。
とりあえず1944年に発足したブレトンウッズ体制移行ドルは
ずっと基軸通貨なのです。
またドル=基軸通貨という認識を支える根拠として次の
ような要素があるんですがそれは、
エネルギーをはじめとするあらゆる貿易の決済はドルで行うこと」
これが基軸通貨を基軸通貨たらしめる最大の理由だと
個人的に思っています。
つまり、世界中のエネルギー(原油、天然ガスなど)、また金
の価格がドルであり、また決済もドル建てであるということが
ドルに唯一無二の力を与えているのです。
ただこの戦後数十年間続いた構造が今転換しようとしてるわけで。
BNPパリバ(フランスの大手銀行)がアメリカ司法省に巨額罰金を課せられたり、
ロシアもウクライナの問題でアメリカから経済制裁を受けたりしてますよね。
またOPEC第2位の産油国であるイランもアメリカから敵視されてます。
で、そういった「アメリカから制裁されてドルが使えない国」と、
外貨準備高世界一の中国や今後開発余地がまだまだあるアフリカ
などの国が最近立て続けに経済協定を結んでいるのです。
中国、ロシア、欧州、アフリカ、イラン
などの国々がドルではなく「元」「ユーロ」「ルーブル」
などの通貨でエネルギーや貿易の決済をできるよう、
通貨スワップ協定や独自の貿易協定をバンバン結んでるわけです。
で、思い返してほしいのですが、
ロシアは石油埋蔵量が世界第3位で、
今後世界第一位になるとも言われてます。
またイランもOPEC産油国第2位です。
つまり世界のエネルギー埋蔵量の大半を占める2つの国が
ドル離れを加速させているわけで、
これはもちろん今後ドルの基軸通貨性に影響を与えることは
必須でしょう。
さらに言えば、
米国債の保有量世界一の中国がドル離れをするということは、
今保有している米国債の一部を売って
それを他の資産(ユーロやルーブル、金など)に換えるか、
新規の米国債購入を控えるという動きに繋がるということなので、
アメリカにとってはそれが長期金利の上昇圧力になるわけですね。
最近アメリカでは「いつ利上げするのか?」が焦点になっていますが、
こういう観点から見れば遅かれ早かれアメリカの金利は構造的に
上がらざるを得ないとも言えるわけです。
さらにアメリカは日本と違い、
外国から借金しまくってますからなおさら
中国やロシアのドル離れはイタイと言えます。
またつい先日こんなニュースが飛び込んできました。

 

 

 

 

要は今までのアメリカ、イギリス中心の

IMF&世銀体制から、
ロシア、中国、ブラジル、インド、アフリカなどの国を
中心としたBRICS版IMF&世銀(BRICS開発銀行)を作ることが決まったわけですが、
これは地政学的に非常に重要な意味を持っていて、
今まで国際政治経済という場を支配してきたアメリカ型フレーム(ワシントン・コンセンサス)
が破られ、いよいよ世界のメジャープレーヤーが入れ替わろうとしてるのです。

 

まさに歴史的な大転換と言ってもいいでしょう。

(なぜかこのビッグニュースが日本では全然報道されてません 笑)

ということで、
今後ドルの保有量が減り、
ドル以外の通貨の需要が増えていく可能性が高いですし、
(つまりドル安に振れやすい)
また「ドル=オワコン」という認識が少しずつ
じわじわと広がっていくんじゃないかなーと勝手に予測してます 笑
ちなみに今の日本の外貨準備の9割がドルですが、

さすがにそろそろ分散したほうがいいような気が・・・

 

気づいるけどわざとドル一筋のマジメ君を演出しているのか、

それともこの世界的な流れに気づいてないのか。

その辺は実際のところ当の本人達に聞いてみないとよくわかりません。

 

 

本題に戻しますが、
こういった世界的な「多極化の時代」の流れ(ローカル化とも言えます)と、
今色々なところで叫ばれている「個人の時代」というものが
僕の中でものすごくオーバーラップするのです。
アメリカ型のフレームと、
多極化する世界構造の中で揺れる日本。
そして加速するグローバリズムと個人化。
このような観点から考えても、
日本という国家規模の枠組みにおいても、
また僕ら一人ひとりの個人ベースにおいてもやはり「自立」というものが
キーワードになってくると僕は確信しています。
戦後数十年続いた「世界のルール」がもう書き換わろうとしてる
わけですから、
アタリマエですがそれは雇用、給料をはじめとする僕らの
生活にもダイレクトに影響してきます。
そういう激しい変化の中で、
いかに自分らしい充実した人生を送っていくのか。
そのための「個人としての力」をいよいよ持つことが今求められていると思うのです。
さらに言えば今の時代における「理想の在り方」と、
その理想とはほど遠い現実との「ギャップ」が過去最大に開いている今
だからこそそこにはものすごい「チャンス」がゴロゴロ転がっているということです。
もしあなたが周りよりも半歩だけ前に進み、
ちょっとしたリーダシップを発揮して周りを引っ張っていくことができれば、
金銭的にもまた精神的にも
それこそ想像の域を遥かに超える見返りを得られる

のが今の時代だと思うのです。

 

そうあなたも思いませんか?

 

 

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