特定秘密保護法と日米中

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若干乗り遅れた感がありますが、
先日特定秘密保護法案が成立しましたね。



で、いろいろと反対、賛成など意見が入り乱れて
ますが、

パッと見まともな代案提示を出来ている人はあまりいない
ように思います。



かくいう僕も代案を提示できるだけの頭は今はないので、
やみくもに賛成、反対などは言わないつもりですが、

とりあえずざっくりと、
重要なポイントだけおさらいしてみましょうか。




まず、「特定秘密保護法」が適応されるのは以下の4つのみ。


・防衛

・外交

・スパイ防止

・テロ防止


今回の法案成立が巷で騒がれてる一つの要因として、

例えば原発の現状などを恣意的に特定秘密指定し、
我々国民の目に届かぬよう隠蔽できてしまうんじゃないかって
ことなんですが、


とりあえず現状の法案内容を見ると、
それはできないようになってるみたいですね。

あくまでも上記4項目に関連しない限り、
むやみやたらに特定秘密指定はできないらしいです。



例えば原発を「テロ」から守るという大義名分がある場合のみ、
原発の「管理法」などテロ組織に知られてはまずい情報に関しては、

特定秘密に指定できるということみたい。
(与党証言から引用)


また恣意的な特定秘密指定をできないよう、
決定機関や取り決めをする第三者機関を
どう機能させるかが鍵になってくるんでしょう。

とりあえず現状では行政側が勝手に特定秘密を
指定できないよう事前、事後のチェック体制を設けるようです。


まあとはいっても、
今回の法案を急いで成立させたかった大人達に有利なように
むりくりもっていく可能性も否めず。

ということで、
今後も要チェックです。




で、ここからは僕の個人的に見解を少々。


これまでジャイアンことアメリカに従属してきた日本。


特に安全保障面において、
核を保有していない日本にとっては、
アメリカの「核の傘」の傘下にいることは重要な意味を持ってきました。


で、

その肝心の後ろ盾であるジャイアン(アメリカ)の力がここ数年
急激に弱体化しています。

この辺の補足に関しては1回のメールでは不可能なので、
また機会があれば詳しく書きます。



現実問題として、

アメリカの国際社会の中における支配力が弱まり、
日本の後ろ盾、ひいては世界の警察としての
立場が弱くなってきていることを考えると、

日本単独で今後どう安全を確保していくのか
というのは国全体で考えるべき重要な問題だと思ってます。



ちなみに、
今回の特定秘密保護法案可決の背景には、

防空識別圏問題、尖閣問題など中国との外交交渉にあたる上で
少しでもパワーを確保しておきたいという日本側の意図が見えます


防空識別圏問題にしても、
尖閣問題にしても、

今のところ「表向き」はアメリカが日本に見方してくれてる
ように見えないこともないです。


ただし、ここで見逃してはいけない重要なポイントが。


中国は、
アメリカの「心臓」とも言える米国債保有率世界一です。
事実上アメリカを生かすも殺すも中国次第。



仮に日本と中国がガチンコ状態になった時に、
ジャイアンことアメリカが引き続き守ってくれる可能性は
正直低いです。

さすがのジャイアンもママには逆らえないわけですから。



現に、
中国の防空識別圏内に戦闘機を無断で飛ばして
中国側を牽制したかと思いきや



その直後に
ユナイテッド航空含む米航空会社3社に、
中国への飛行計画書の提出を求めました。



中国はそんなアメリカの対応を文字通り「賞賛する」と表明しました。


これ以外にも、

QE縮小、債務上限問題、また中東問題をみても、
ジャイアンのパワーが落ちていると言わざるを得ないでしょう。


日本は未だに中国に対して強硬姿勢をとってますが、
今後アメリカ抜きでどのように中国と平和的関係を結んでいくか、

それを検討する時期に入ってきているように思います。


そしてその第一歩として、
まずは話し合いの場を設けるべきかなと。

ぶっちゃけ中国は今破竹の勢いで勢力を伸ばしてるわけで、
このままアメリカの力が落ちれば、日本は世界の中で孤立することに
なりかねません。



ちなみに、

政治経済なんか知らなくともトレードはできる
と思ってる人が多いのか、

「自分には関係がない」と無関心を決め込んだり、

「トレードはチャートだけ見てればできるのです!」
などとわざわざご丁寧にご自分の主張を送りつけてくる方もいるのですが、


もはや「トレードで勝てるか勝てないか」だのそんなちっぽけな
基準で学ぶ対象を自分で切り捨てるとか意味不明です。

じゃトレードの勝ち負けと関係ないものは見ないし、
聞かないし、知ろうとしないってことですか?

と、こんな問いかけをしてみたくなります 笑



そもそもチャートやロウソク足がどうとかの知識なぞ極めて狭い世界でしか
通用しない話なわけで、

それしか語ることができないってのは人としてやばいですよ。

というか勿体無い。


結局自分の可能性を開くのも自分、閉ざすのも自分です。

10年、20年というスパンで生き残りたければ勉強しましょう。
楽ばっかしてると後でしっぺ返しくらっちゃいますからね。




まあ実際政治問題が相場を動かす割合は今後
どんどん増えていきますので、

それを知ることはトレードの勝敗にも大いに関わってくるのは
間違いないわけですが。



現に、
今年の2月のイタリア総選挙でアメリカのVIX指数(恐怖指数)
一気に34%急騰、

米株は急落、
また一気に5円程度円高が進みました。


「チャートだけ見てた人」の相当数は捕まったはずです。
ようやく円安ムード、ユーロ高ムードが広まりはじめてた
時期だったので、

長期でポジション仕込んだ人もいっぱいいたことでしょう。
それが一発で追証炸裂した人が続出したことは周知の事実です。



ということで、
トレーダーたるもの今や国際政治経済動向を知ることは義務である
といっても過言ではありません。

というか勉強する気ないならトレードなんかしないほうがいいと
個人的には思ってます。マジで死にますから。



PS.

来年は、

QE縮小開始時期や債務上限問題も大事ですが、
日米中の政治動向もしっかりと追っときましょう。

地政学的要因で相場が大きく動くことも十分ありえますので。


ではでは
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