こんにちは。
先日公開した、
「”型”からの解放」の音声、
予想以上の反響があり、正直びっくりしました 笑
音声はこれ
びっくりしたと同時に、
あの内容を、
「まさに今その状態です!」
といった感じで腑に落ちた人から感想が来たり、
「ちょうど今、自分のトレードスタイルの構築で悩んでいたので、
モヤモヤが解消しました」
といった感想だったり、
皆どんどん先に進んでるんだなーと、
とても嬉しい気持ちになりました。
ちなみに音声を聞いた読者さんから、
中村勘三郎さんの言葉を教えていただきました。
「型のある人が型を破ることを型破りといい、型のない人が型を破ることを型無しという」
さて、
前回の音声は、
今自分がどのあたりのレベルにいるのかを確認するための
一つの試金石であると思っています。
あの内容がズバッと響く人というのは、
これまで僕のブログやメルマガで(別に僕のブログやメルマガ
じゃなくてもいいんですが)環境認識、手法、テクニカルを
ある程度しっかりと学んできた人です。
つまり、
それなりに知識や経験が積みあがって、
今度はその知識や経験を統合しようとしている段階だと言えます。
この段階にいる人は、
すでにある程度の軸が完成している、
もしくは完成しようとしているということなので、
次はどう「横展開」をしていくかを考えればいいわけです。
それは、
例えばトレードする場面、バリエーションを増やしたり、
新しい市場を開拓したり、
資金量を増やしたり、
といった感じでしょうかね。
逆に、
前回の音声がよくわからない、
あまり響かなかった場合、
考えらえる可能性は2つあって、
一つ目は、
かなり高い次元まで突き抜けてしまっていて、
手法とかテクニカルとかそもそももうどうでもいいという
人ですね。
要は相場と、
それに関連する経済情勢や需給を見ながら、
攻めるべき市場、攻めるべきポイントが勝手に見えてしまう人です。
ただ、
ここまで行っている人はごく一部でしょう。
つぎに2つ目。
まだ知識と経験値の絶対量が圧倒的に足りていない人です。
もし自分が今この段階にいると思うのであれば、
やることは一つ。
ひたすら知識を吸収しながら、
同時に実践の中で経験値を積んでいくことです。
損切りして資金を吹っ飛ばす経験。
利食いをする経験。
相場をいろいろな角度から分析する経験。
いくら稼ぐとかそんなの後の話です。
こうやって、
自分のレベルを1ずつ上げていかなければならない段階ですね。
これはもう継続的に勝ち続けるためには絶対に通らなければいけない道です。
音声でも言いましたが、近道なんかないのです。
ドラゴンクエストでも、
始まりの村を出発したレベル1の状態で、
ラスボスは構造上、また絶対的なゲーム内のルールとして100%倒せないのです。
ラスボスを倒すためには、
自分が戦おうとしている世界のルール、
構造に適合する自分になるしかありません。
それが一番の近道なのです。
せっせとコツコツレベルを上げを頑張った人が、
一番早くラスボスを倒せるわけです。
ここで、
重要なことなので改めて書きますが、
そもそもこれさえ習得すればずっと稼げるようなロジックとか
手法、教材なんてものはあり得ないのです。
まず、教材なりを買う時点で、
「これを学べば稼げるようになるだろうか」と考えている時点で、
ピントがずれまくってます。
手法とかロジックなんて、
それが機能するかどうかはその時の相場環境にかかってるわけですから、
ロジックをちょっと学んだ程度で勝ち続けられるわけがないのは、
冷静に考えれば誰でもわかることだと思うのですが、
派手でキャッチーな文言に皆やられちゃうのでしょう。
ちなみに、
手法やテクニカルを学ぶことは必須です。
というか、そういうスキルとか知識はあって”アタリマエ”です。
弁護士は、
法律の知識があるから弁護士の国家資格を取得できるし、
世間から弁護士であると認知されるのです。
医者もそうです。
法律の知識がそもそもない弁護士、
医療の知識がない医者なんて論外でしょう。
でも、
なぜかことトレードになると、
テクニカルや手法をマスターすること=ゴールみたいに
勘違いをしてしまう人がたくさんいるのですね。
それはゴールではなく、
ただの過程です。トレーダーとしての全体性を養う上での
一プロセスに過ぎません。
ちなみに、トレーダーとして必要なテクニカルなどの知識は、
僕のブログの過去記事やメルマガですべて公開しているので、
そこは一旦置いといて、
要は、
「このロジックやテクニカルは稼げますか?」という視点で学ぶのではなく、
どんな状況になっても、その時々で対応していける自分になるために
何かを学ぶのだという視点を持つことが重要です。
つまりひたすら自分自身を進化させていくことだけ
考えればいいわけです。
そうすれば、
勝手に勝てるようになっていきますので
(この辺のカラクリを論理的に解説することは可能ですが、
長くなるので今回は省略します)。
ちょっとだけヒントを言うと、
”自分自身の成長、進化”がプライオリティの一番上に来ることで、
トレードで利益を出し続ける上で最大の障害になりうる、
「稼ぎたい、勝ちたい」という本能的欲求を自然に抑えることが
できるようになるからです。
無くすのではなく、
”抑える”ということが重要です。
金を稼ぐ、利益を出すこと”だけ”に飢えるのではなく、
自分の成長にもっと飢えればいいのです。
ここから先は是非ご自身で頭を使って考えてみてくださいませ。
考えるということも頭の体操になりますので。
で、話しを戻しますが、
「何か稼げる方法、ロジックはないのか?」という視点で学んでも、
正直意味がありません。
なぜならば、
そういう視点でどんなに学んでも成長しないからです。
成長しないから、見える世界も残念ながらずっと変わりません。
相場というのは、
どこまでいっても不確実な世界です。
また、先になればなるほど、予測というものはあてにならないし、
そもそも何か一つの”型”を当てはめて、
それだけやってればOKみたいなことも原理的にあり得ません。
相場の未来というのは誰も読めないからこそ、
ボラティリティが存在するのです。
オプションにしても、
先物にしても債券にしても、
満期までの期間が長ければ長いほどボラティリティが高くなるのは
なぜでしょうか?
それは、満期に至るまでの期間に、
相場がどれだけ、そしてどこまで動くか誰も読めないからです。
そんな世界で、
ただロジックやテクニカルを当てはめただけで勝てるでしょうか?
ただし、
じゃあ相場というのは完全に無秩序なのかというと、
そうではありません。
あくまでも人間がやっているものですから、
その時々の環境、状況によって、
ある種の法則性、方向性が現れるのです。
僕らはそういった場面で勝負をしていけばいいのです。
そういう場面に絞りさえすれば、
そんなに酷い結果にはなりませんから。
そして、
そういう場面を敏感に察知していくためには、
自分自身のレベルをしっかりと上げていくこと、
感性をひたすら磨いてく以外にないということです。
とてもシンプルな話ですね。
そうそう、
冒頭で「横展開」の話をちょこっとしましたが、
トレードをする上で誰しもがぶつかる、
「損をするリスク」と「機会を損失するリスク」を、
この「横展開」という発想を持つことで大幅に軽減させる
ことが可能になります。
そもそも、
損をするリスクと機会を損失するリスクは密接に関係しています。
利益を出せる機会を逃したくないから、
焦ってポジションを取る⇒損をするリスクが大きくなるわけですから。
多くの人はこの悪循環にはまってしまってます。
じゃ一見トレードオフに見えるこの関係を、
どう味方につければいいのか?それを次回お話したいと思います。
では!
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