さて、今日はいよいよ”相場の本質”の核心に迫っていきます。
第1回と第2回では、主にファンダメンタルズの話で終わりました。
要はファンダメンタルズだけでは勝てませんよ、ということを
伝えたかったのです。
ファンダメンタルとチャートを読み解く力両方が必要になってきます。
まだ読まれていない方は下記リンクからどうぞ。
相場の始まりから終焉まで・・・ この相場の構成とは一体
どういうものなのか。順序を追って説明していきます。
ここからは、文章を読みながら、頭の中で相場の流れを
想像してみてください。
ただなんとなく読むより、想像力を働かせながら読むことに
よって、より記憶に残りやすくなりますから。
さて、買い相場が立ちあがって、天井を打って落ちていく
過程にはパターンがあります。
ずっと下げ続けてペタペタに萎んだ相場がV字型に反転する
ことはほぼありません。
なぜなら、下げきった相場にはもうエネルギーが残って
いないからです。買い相場が立ち上がるためには、もの
すごい量のエネルギーが流入する必要があります。
そのため、相場の歴史というのは、まず底値圏から始ま
ります。底値圏では、エネルギーがほとんどないペラペラ
の状態です。
そこに徐々にエネルギーが流入し、一つの相場の歴史が形成
されていきます。
ずっと、底値圏で推移していた相場は、いずれどこかで
上昇か始まります。
次の画像を見てください。これは相場の始まりから終焉を
わかりやすく描いたものです。日足、週足などの長い
時間軸だと思ってください。
①の底値圏が長い期間続き、その後②の1回目の上昇が
どこかで発生します。ただこれは一気には上昇していき
ません。大体は押し戻されます。
③の2回目の上昇でようやくブレイクします。
これはまさに昨今のドル円相場がほぼ同じ動きだった
ことにお気づきですか?
ドル円日足チャート
ずっと底値圏に張り付いていたドル円ですが、先日一気に
上昇を開始しました。
こういった上昇というのは、主にファンダメンタルズの変化に
よって発生します。
ただし、上に書いたように、1回目の上昇で一気に上げていく
ことはほぼありません。
その理由として、
①ファンダメンタルズが弱い
②エネルギーが足りない
③皆疑心暗鬼のため本気で買いにいけない
このような要因が挙げられます。
今までの大きい下げ相場が記憶に残っているため、皆やはり
怖くて積極的に買いにいけないわけですね。
そのため、ちょっと上昇したら利食いが入って、一旦相場は
落ちます。まさにドル円チャートの、「②1回目のブレイク」
とコメントを入れたポイントです。上ヒゲをつけて一気に押し
返されていますよね?
ただし!、ファンダメンタルズにはすでに変化が起き始めてい
るため、押し返されるとはいえ、少し前の状況とは変わって
いると言えます。
ちなみにドル円の介入を思い出してください。一気に上昇し
たように見せかけて、結局元の値段まで落ちてきましたよね?
さて、ファンダメンタルズに変化が起き始め、状況が変わって
きた局面を想像しながら聞いてくださいね。
上昇して一旦押されて落ちた相場は、再度買われ、一気に
上昇していきます。ドル円チャートの「③2回目のブレイク」
の箇所がまさにそれです。
この画像だと、
③番ですね。
※今後この画像は何回も見直すので開いたままでお読み
ください
その理由として、一旦下げてきた相場が直近の安値を切ら
ずに上昇してきたため、2回目の上昇に関しては皆安心し
てエントリーできるので、一気に買いが殺到します。
今回こそは買っていいんだ!と、思うわけですね。
これは短い時間足でもまったく同じことが言えるのですが、
1回目の上昇、ブレイクは伸びないことが多いです。
大体2回目、3回目で一気に伸びていきます。
安心して買えるからですね。
簡単に順番にすると、
1.上昇
↓
2.修正安
↓
3.ブレイクアウト
といったところでしょうか。
本題に戻りますが、一気に買われた相場(手書き画像の③)は、
過熱感と利食いから一旦戻しが発生します。修正が入る
わけですね。
その後一旦レンジに入った後、再度買いが入って一気に
上昇していきます(手書き画像④)。
この時点で相場にはかなりのエネルギーが蓄積されて
います。相当膨れ上がっているのです。
そのエネルギーの重さに耐えきれなくなることと、ファンダ
メンタルズの変化も合わさって、天井から一気に鋭角的に
下落が始まります(手書き画像⑤と⑥)。
風船をイメージしてもらえればわかりやすいですが、風船
を一気に膨らませるにはある程度時間が必要です。
少しずつ息を吹き込み、風船を大きくしていくんですね。
さて、その膨らみきった風船に針を刺したらどうでしょう?
一瞬で破裂しますよね?
相場もまったく同じ原理です。
破裂するほうが大きいエネルギーを持っています。
そのため相場の天井圏からの下落にはものすごい勢い
とスピードが発生します。
よく、FXでは”買いよりも売りが有利”と言われますが、
その裏にはこのような原理が働いているわけですね。
※トレンドの定義③で詳しく解説しています
つまり、
買いと売りというのは本質的にまったく違うものなの
です。
【買い】
エネルギーの流入によって少しずつ膨れ上がっていく
【売り】
エネルギーが最大限まで溜まりきった状態からの破裂
試しに過去のFX日足、週足チャートを見てみてください。
ユーロドルがわかりやすいと思います。
上昇はゆっくり起こりますが、一旦高値圏から下げ始める
と、一気に上昇分を打ち消していることを発見できるはず
です。
さて、今までお話ししてきた相場の一連の流れには、いくつ
かの特徴的な状態が存在します。
なんだと思われますか?
それは・・・・
相場の本質④にて!
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