昼下がりにこんにちは。みつしろです。
久々にタイムリーな内容を書きたいと思います 笑
今日は、
いよいよ待ちに待った雇用統計が21時30分に発表されます。
5月に、
FRB議長のバーナンキが出口戦略、QE3縮小に関してコメント
してから、新興国と先進国の通貨、株式、債券市場、そして
商品市場が乱高下を繰り返してきたわけですが、
ようやく今日の雇用統計の数字次第では、
緩和縮小時期が9月で確定する可能性が極めて高いというマーケットの
見方が強まっています。
ちなみい今相場を見てるんですが、
さすがに雇用統計発表直前なので、静かなもんですね。
眠くなってきます 笑
さてさて、
話を戻しましょう。
昨日発表されたADP雇用統計。
予想は18万でしたが、
実際の数字は17万6千人のプラスでしたね。
予想を下回ったものの、
マーケットは微妙に前日比プラスで推移し、
ドル円も円安トレンドに変化が見られないところを見ると、
今日の雇用統計の数字があからさまに悪くなければ、
緩和縮小の土台は整ったとして、9月中に縮小が開始される
とマーケットは捉えていると言えます。
つまり、
単純な株高+ドル高のリスクオン相場になる可能性が高い。
というかもう縮小時期は織り込み済みって感じがしないでもないですが。
また金も昨日のADP雇用統計発表後、
大きく下げている点を見ても、マーケットの不安はかなり和らいだ
とみていいかと思います。
ということで、
シリアへの軍事介入の問題がまだ残っているものの、
何気にまた強気相場くるんじゃないか?と思いがちなのですが、
そうは問屋が卸さないのが相場の面白いところでもあります 笑
シリア情勢問題の陰に隠れてあまり報道されてませんでしたが、
実は、アメリカの法的な債務上限が限界に達しようとしています。
現在の債務上限、
まあつまり国債発行してカネを刷れる限界値ですね、
これが16兆7千億ドル、
日本円で大体1670兆円ですが、
この上限に達してしまうと、
アメリカ政府はそれ以上債券を発行し、
資金を調達することができなくなります。
そうなると、
アメリカの米国債は債務不履行(デフォルト)になりますから、
米国債の格付けは引き下げられ、
国債は暴落し、金利は跳ね上がり、
財政赤字が一気に膨れ上がり、
アウトです。
ちなみ数年前にも同じような問題が起きたのですが、
その時は何だかんだで何とかなりました。
それに、
これまで財政赤字が悪化しても、
要は国の借金が増えても、
その都度紙幣をガンガン刷って、
無理やりインフレにして借金を減らしてきた側面があるのですが、
いい加減その方法も苦しくなってきていると言えます。
ちなみに、
債務の上限を引き上げられるのはアメリカの議会なのですが、
その彼らが今上限引き上げに反対しているのです。
とはいえ、
引き上げなければ非常にマズイわけですから、
何らかの措置が取られる可能性は高いですが、
ただこういった問題が表面化したことで起きる副作用として、
先ほども少し書きましたが、
・米国債の格下げ
・長期金利上昇
・財政赤字拡大
この3つが今度はマーケットの注目を集める可能性が高いです。
米国債が格下げされてしまうと、
国債が売られて金利が上がり、
政府の利払いが増えて財政赤字がより一層悪化するわけですから、
当然それはアメリカの景気回復の大きな重しになります。
よって、
雇用統計の数字がある程度予想通りで、
且つ緩和縮小の地合いが整ったという合意が得られたとしても、
まだまだ相場が乱高下する不安要因は残っているということです。
こういった情報を知っているかが今後より重要になってきます。
なぜかといえば、
今の為替、株、商品市場は、
主にファンダメンタルズで動いているからです。
つまり、
テクニカルだけでは、
今の地合いを戦い抜くには不十分なのです。
テクニカル的な要素を見ることは当然として、
それに加えてファンダメンタルズもしっかりと追っていかなければ、
相場の乱高下に飲み込まれ、
知らぬ間にあの世にいたなんてことになりかねません。
ということで、
まとめると、
今日の雇用統計発表後、
マーケットの関心はアメリカの財政問題、
国債格付け、長期金利に向かう可能性が高いので、
しっかりと監視しておきましょうってことですね。
ちなみに、
ここまでの内容は、
基本的にすべて僕の独断と偏見ですので、
盲信はしないでくださいね。
しっかりと情報、知識を詰め込んだ上で、
実際のリアルタイムの相場を見ながら自分の頭で考え、
判断していくことが重要ですので。
PS
今晩トレードする場合は、
万全の準備をして臨みましょう。
-----------------------------------------------
メールが届かない場合はこちらをお読みください