おはようございます。
今回はトレードをしたことある人なら
誰でも一度は目にしたことがある「チャート」について、
ちょっくら深堀りしてみたいと思います。
さて、
トレーダーにとって「チャート」というのはあまりにも
身近すぎて、
「チャートって何?」みたいなことを考える機会って実は
あまりありません。
僕らは「チャート=相場そのもの」、と無意識に考え、
そこにインディケータを載っけて分析したり、
時には横に、時には斜めにといろいろ線を引いたり、
例の黄金比の水準を引いてみたり、
様々なパターンを見つけようとします。
でもよくよく考えてみてほしいのですが、
チャートというのは相場そのものではありません。
はっきり言ってしまえば、
上げ下げする数字をただグラフ化したデータに過ぎないのです。
これだとちょっとわかりにくいかもしれないので、
他のものに例えて考えてみましょう。
僕の中で、
チャートというのは「温度」という概念と似てるよなーとか
思うわけですが、
さてさてこれは一体どういうことなのか!?
「温度」というのは、
今更説明するまでもないのですが、
一応言っておくと、
「熱い」とか「冷たい」とか、
人の平均体温は36度だとか、
「今日は外氷点下らしいよ~寒いね~」
みたいなやつです 笑
「何をアタリマエのことを言ってるんだ」と思うかもしれません。
そうなんです。めちゃアタリマエのことを言ってます。
例えばお湯を沸かします。
お湯の沸点は地上では100度ですが、
沸騰すると底からフツフツと泡が立って、
水が白っぽい水蒸気になって拡散していきます。
で、その沸騰したお湯を触ったらたぶん「熱い!」
と感じるはずです。
「熱い!」という感覚を実際に感じる以上、
温度という概念は存在するような気がしますよね。
でも実際は、
「温度」という概念は幻想・・・と言ってしまうとちょっと
違うのですが、「本質」ではないのです。
「じゃ温度って何よ」ってことなのですが、
あれは元を辿って行くと、「分子の運動」です。
参考ページ
⇒ http://www.osaka-kyoiku.ac.jp/~masako/exp/netuworld/syoutai/zettai.html
例えば沸騰しているお湯はどうなっているかというと、
ミクロレベルでは水分子が激しく動きまわっているわけですね。
沸騰しているお湯に手をいれると、
激しく動きまわる分子が手にあたって、
それを僕らは感覚的に「熱い!」と感じるのです。
逆に、
分子の運動がゼロになり、
(ほぼ)完全に止まっている状態を「絶対零度(-273.15 ℃)」と呼びます。
要は温度というのは、
あくまでも分子の運動によって生じる二次的な現象に過ぎません。
これはチャートでも同じことが言えて、
あれは相場の値動き自体を作り出している「原理」を、
チャートという媒体を通じてわかりやすいように
可視化している二次的なものなのです。
では値動き自体を作り出している大元の「原理」とは一体何だと
思いますか?
もうお気づきかもしれませんが、
それは「人間」です。
世界中に散らばっている「人」
またいろいろな思惑をもって買ったり売ったりすることで
相場を動かしているわけですね。
僕は埼玉にあるとあるマンションのとある部屋からCME取引所に
またある人は地球の反対側のブラジルから僕と同じように
注文を出しているかもしれません。
またある人はニューヨークから、
またある人は中東のドバイからマーケットに参戦しているかもしれ
ということは、
一人一人の市場参加者の集合体そのものが相場であり、
そしてそれをわかりやすく可視化しているのが「チャート」
最近はシステムトレードやアルゴリズムトレードなんてものもあり
これはどういう解釈をすればいいのかみたいな質問が
来るかもしれないのでそれも書いておきますが、
そもそもシステムトレードやアルゴリズムトレードの元と
なっているプログラムを作っているのが人間なので、
パターン自体は抽象化すれば生身の人間の売買とあまり変わりませ
ちなみに、
今別の例えを思いついたのですが、
チャート=映画のスクリーンと考えるとわかりやすいかもです。
映画のスクリーンに映る映像はいかにも本物っぽいですが、
あれはあくまでも元のデジタルデータを光で飛ばして映し出してい
現実ではありません。
とまあこんな感じで、
目に見える現象を掘っていくと、
そこにはより深い原理というものが存在するものです。
そしてここからが重要なのですが、
その原理というものは、実はカテゴリーという枠を超えて、
あらゆるものに適応することができるんですね。
例えば、
先ほどチャートの値動きの裏側には「人間」がいる
ということを書いたと思います。
そして、
その人間の行動をいろいろと見ていくと、
その行動自体を支配しているロジックというか、
相場でもなぜ毎回同じようなパターンや動きが出現するのかという
それは人間自体が一定の行動原理に従って動いているからで、
それが例えば、
ヘッドアンドショルダーとか
ダブルボトムとか
スパイク
ギャップ
ブレイクアウト
トレンド
騙し
などなど特定の形となってチャート上に現れるだけの話なのです。
そしてこれは相場の話だけではありません。
「人間が媒体となるカテゴリー」すべてにおいて言えることです。
人間の行動原理を相場に当てはめることで、
チャンスの場面を意図的に絞り込み、
相場という”空間”を支配できるように、
人間の行動原理を例えばビジネスというカテゴリーに当てはめれば
どうすればモノが売れるのか?
人は何に価値を感じるのか?
などがわかるようになり、
ビジネスという名の空間を支配することも可能なのです。
もちろんビジネスだけじゃなく、
人間が媒体となるカテゴリーすべてにおいて通用するので、
例えば
職場での人間関係とか、お店で値引きの交渉をする時など
そういうものを含めた人生全般に当てはめることができ、
さらにイヤラシイ言い方をすれば、
相手に気づかれることなく、こちらが望む方向に相手に動いて
もらうというようなこともできてしまいます。
(悪用は絶対にしてはいけません)
このように、
奥底の原理を知るということは、
ドラえもんの「どこでもドア」を手にしたのと同じで、
普通のルートでは例えば道が途絶えていたり、
障害物で塞がれていたり、
一見陸の孤島となっていけないような場所でも、
どこでもドアから4次元空間(原理)を経由することで、
普通に考えたら絶対に行けないような場所に行けてしまうのです。
相場というカテゴリーから、
ビジネスなどまったく違う場所へ移動する、
まさに「カテゴリーを超える力」
(この話はまた数日中により具体的に解説します)
これは先日ちょろっと書いたカーナビの話と一緒で、
カーナビがなくとも、
自分が行きたいと思う場所に自分でルートを作り、
たどり着けるようになるのと同じことです。
人間が媒体となるカテゴリーを支配している共通の原理
がわかれば、
あとはそれがどのような映像としてスクリーンに映し出される
のかというだけの話で、
相場だったらチャートという映像、
ビジネスならばプロモーション、セールス、企画、ブランディング
といった映像としてスクリーンに映しだされますが、
元を辿ればすべて一つなのです。
ここ数回のメールで、
たぶんぼんやりとでも、
「カテゴリーを超える」という言葉に含まれている膨大な
情報の一部を見て、
何となく感覚的にどういうことかわかってきたのではないでしょう
別に今すぐ100%理解する必要とかはないので、
何となくでも頭の中でイメージできるようになるだけで当面はOK
では!
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