なぜ「想像できないも​のは創造できない」の​か

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こんばんは。

 

昨日は「金融」という切り口からカテゴリーを超える
ことについて書きましたが、

 

今日はまた別の視点を提供したいと思います。

 

年明けに送ったメルマガで、

「人生は選択の連続であり、

今この瞬間に選ぶ選択によって未来は決まる」

 

的な話を書いたのを覚えるでしょうか?

(記事はブログにあります)

 

今回はその話の続きをしたいと思います。

 

人生の岐路に立たされた時に、
 「何を」選択するのか。

その選択の質によって人生の質も
ある程度決まってくることを前提に考えれば、

 

なるべく多くの可能性が見えていること、

またその可能性の中からなるべく最適な選択肢を選べるかどうかが

鍵になってきます。

 

そして、

それができるようになるためには、
「高い次元の思考力」が必要になってきます。

 

 

◆思考の自由度を上げよう

なるべく多くの可能性が見えているというのはどういうことなのか

 

例えばA地点からB地点まで行くとして、
 そこまでのルートは決してひとつというわけではなく、
 この画像に示した通り、幾通りもあるわけですね。

 

数学の問題も、

解決法はひとつではなく、
いろいろな公式を当てはめることで、

 

いくとおりもの解決法が導き出せるそうです。

 

また、例えば東京から大阪へ行く方法にしても、

新幹線というのはあくまでもひとつの選択肢であって、

飛行機、鈍行列車、車もあれば、やろうと思えば
自転車、徒歩でも行くことができます。

 

どの方法で大阪へ向かうかで、
道中の景色やイベントも感じ方もまったく異なったものになります

 

また、エントリーポイントが一つしか見えてない人と、
幾つもの優位性あるエントリーポイントが見えていて、

さらにその中から都度最適なものを選べる人では
やはりトレードの自由度も成績も圧倒的に変わってきます。

 

このように、

思考の自由度が高まれば、
より豊富な可能性の中から最適なものを選択し、
自分自身が望むよりよい未来に近づいていくことができるのです。

 

・・・ただし、思考の自由度を上げる意味はこれだけではありません。

 

一見対立する概念を一つの入れ物に入れて、
両者を活かしつつ共存させるなんてこともできてしまいます。

 

例えば、

トレードでぶつかる悩みに、
時間足の違いというものがあります。

 

長期足は上なのに、

短期足は下。

 

両者は一見対立しているように見えますし、

 

このような状況で、
ロングかショート、どちらを狙えばいいのか混乱してしまった経験が
一度くらいはあったのではないでしょうか。

 

でも、

思考の自由度を上げ、
より高いところから問題にアプローチすることで、

両者がぶつかり合うことなく成り立つような解決策を
自分の力で導き出すことができるようになります。

 

このように思考の自由度を高めることは、
トレードの上達そのものにも深く関わってくるのです。

 

さらに、

「相場」と「ビジネス」など、
同じ次元で見ると一見関連性が見えないカテゴリーも、

 

(思考の自由度を上げることで)お互いを繋げ、
自由に行き来するための橋を掛けることもできるのです。
(カテゴリーを超えることと同じ)

 

よって、

思考の自由度=人生の自由度

 

と定義することができるわけですね。

 

もう少しわかりやすく言うと、
例えば僕らが住む世界を「大きなプール」とすれば、

思考の自由度が低い=カナヅチと一緒で、
いくら大きなプールで自由に泳ぎまわれる空間があっても、

カナヅチだったらどこにも移動できません。

 

でも、思考の自由度が高い=自由自在に泳げれば、
水の中を好き勝手移動できてしまいます。

 

つまり、
現実の世界においても、

僕らは「想像力の範囲内でしか自由になれない」
ということです。

 

稀に、

「考え方とかマインドはいいからノウハウを教えてくれよ」と
 仰る方がいますが、

これがいかにナンセンスな考え方であるかわかっていただける
のではないかと思います。

 

ノウハウ(やり方)ももちろん大事ですが、
そのノウハウ自体を生み出す源泉である「思考」が備わっていなければ、

一時的に自由になったと思ったとしても、
長い目でみれば人生の自由度は結局は上がらないわけです。

 

 

◆カーナビの弊害

ノウハウ=カーナビのようなものと置き換えることができます。
カーナビって確かにめちゃめちゃ便利ですよね。

 

目的地の住所や名称を入力すれば、
そこまでの道のりを自動で完璧に案内してくれるわけですから。

 

ただし便利な分弊害もあります。

 

それは、
カーナビばかりに頼っていると、
示された通りのルートしか通ることができなくなってしまうことです。

 

もっと簡単に言うと、

カーナビが全部指示してくれると、
それがあまりにも楽なので、

 

周辺の地図を覚えてみるとか、

「いつも曲がるとこにはコンビニがあるなー」とか、

土地勘をつけてみようとか、

 

そういった「自分の成長や努力を促進する行動」をやめさせる
動機付けになってしまうということです。

 

もちろん「型から入る」ということも重要ですし、

そのためにまずは定められたルートを通るのも僕は
必要な場合もあると思っています。

 

でも「その状態のまま」留まってしまうと、
時間経過による環境の変化に対応できなくなってしまいます。

 

例えば、
A地点からB地点までのルートをカーナビが示した通りに
車で毎日走ったとしましょう。

 

でもある日、
工事によって今まで通ってた道が通行止めになってしまいました。

 

でもカーナビは更新されず古い情報のままです。

 

毎日カーナビの指示通りに運転していたので、
その道が塞がれてしまうと、

他のルートを知らないので、
もう目的地にたどり着くことはできなくなってしまうのです。

 

トレードで言えば、

インディケータがこうなったらここでこうやってエントリーして、
損切りはエントリーから5pips離しておきましょう。」

 

みたいに指示された通りにやったとして、
仮に一時的に勝てたとしても、

 

例えばマーケットのボラティリティが変わったり、
レンジやトレンドに移行したり、お金の流れが変化したり、
参加するプレーヤーが入れ替わったり、
法律が変わったり規制が入れば、

 

今まで通りのやり方では通用しなくなってしまうのと同じことです

 

もちろんマクロで見た時の相場の原理原則自体には変化
はないのですが、

ミクロで見た時に微妙な変化が起こるのです。

 

要はさっきいった、
ルート上が工事で通行止めになってしまうようなイメージですかね

 

このように、環境の変化に合わせていくためには、
通るべきルートを自分の力で作り替えるか、
新たに見つける思考の自由度がどうしても必要になってくるわけですね。

 

 

◆すべては思考から始まる

さてここで、
僕らが住むこの世界自体が人間の思考によってできている
と言ったらびっくりするでしょうか?

 

僕達が住む世界は、

技術の粋によって作られたモノであふれていますよね。

 

飛行機、

車、

パソコン、

携帯電話、

インターネット、

スマホ、

高層マンション、

紙媒体のお札、

債券、

食器、

テレビ、

 

などなど、ここでは挙げきれないほどたくさんあるかと思います。

 

これらはすべて「モノ」であり、
一見「思考」とはまったく関係ないように思えるかもしれません。

 

でも例えば、

車を作るためには、そのための設計図が必要です。

 

そしてその設計図は、

設計者の頭の中でアイデアとして生まれたものなのです。

 

今風なかっこいいデザインの洋服にしても、
元を辿ればそれはただの布であり、

それがユニークなデザインの洋服になるためには、

まずはデザイナーの頭の中でデザインが生まれる必要があります。

 

一連の勝ちトレードというものも、
ポジションを持つ前にまず頭の中で「勝利のシナリオ(戦略)」を描きます。

 

涙を流すくらい感動する音楽も、
楽器というモノを媒介して演奏者の思考という次元がら紡ぎだされます。

 

儲かるビジネスの戦略というものも、
すべては人間の頭の中(思考)から生まれます。

 

折り紙というたった1枚の紙も、

鶴なのか毬なのか、はたまたくす玉なのか、
どのような形となって創造されるのかは作り手の思考次第です。

 

一つの折り方しか知らなければ、
体現できる可能性は一つですが、

100通りの折り方を知っていれば、
100通りの可能性を体現できるということです。

 

そして今この「瞬間」というものも、
僕らが生きる文明の歴史そのものも思考によって創造されているのです。

 

つまるところ、

世の中のすべては例外なく思考から出発し、
思考によって作られるわけで、

 

とすれば、思考を鍛え、その自由度を上げていくことで、
文字通りいくらでも自分の人生を豊かにしていくことができますし

人間であれば誰しも憧れる「自由」というものを手にすることも、
数百万、数千万おカネを稼ぐということも、そこまで難しいことではありません。

 

大地に栄養を与え、
根気よく耕して肥沃な土壌を作ることで、

どんな作物でも育てることができるように、

 

思考という広大な大地を耕し、
頭の中の空間を弛みなく広げることができれば、

 

無限の想像力と、
その想像を現実の世界で創造できる力が手に入るのです。

 

 

◆言葉という縛りを超える

そもそも僕らが日常使う言語というものは、
 あくまでも「日常の世界」を表現するために最適化されています。

 

つまり、

日常生活の中で見えないものを表現することは苦手なのです。

 

例えば、

「ご飯を食べる」

「トイレに行く」

「寝る」

 

これらは僕らが日々日常の世界で毎日行っていることなので、
 言語で記述することができます。

 

逆に、

「1億を稼ぐ方法」

「トレードで勝ち続ける方法」

「儲かるビジネスを作り続ける方法」

「カテゴリーを超えること」

 

これらは一般的な日常にはあまり馴染みのない、
 少しだけ抽象度の高い世界の現象なので、

これらを一言で適切に記述できる言葉というものが存在しません。
(だから人に教えるというのは難しいのですが・・)

 

でもそれだと、

少しでも日常から離れた世界にあるものは体得できないという
 ことになってしまいますよね。

 

じゃどうすればいいのかというと、

日常という枠を越え、形式化できないものを、

 

「思考の次元」を上げることで日常の言葉以外の方法(高い次元の思考)で知覚し、
それを再度「日常の世界(現実)」に落とすしてやるわけです。

 

言い換えると、日常の言語で説明できない現象を理解し、
咀嚼するためには思考の自由度を上げるしかないということです。

 

ちなみに、

トレードにおける感情のコントロール

ポジポジ病の克服

スランプ

同じミスを繰り返してしまう

飛び乗りしてしまう

時間足のシンクロ

 

これらってそれぞれ関連性のあまりないバラバラの問題
に見えてしまいがちですが、

 

「自由度の高い思考」という名の一つの箱を用意し、
 一見バラバラに見える問題達をそこに入れることで、

 

バラバラに見えた問題達が一つの繋がりを持ち、
すべて一つの原理から派生しているものに過ぎないことが
理解できるようになります。

 

これが理解できると、
それぞれの問題を解決するための「ルート」を自分自身の力
で見つけるor作ることができるようになるのです。

 

まさにカーナビ不要の状態です。

 

「500m直進して2つ目の信号を右折してください」

 

みたいに逐一指示されなくても、
目的地までを繋ぐ無限のルートが見えるようになり、
またその中からどのルートを選べばいいのかもわかるということですね。

 

長々と書いてきましたが、

 

とにかく「思考の自由度」を上げていくことで、
人生というものは多種多様なカテゴリーという枠組みを超えて、

 

どんどん豊かになっていくものなんだということをおさえていただければOKです。

 

ということで、

今回は以上です。また!

 

PS.

思考の自由度を上げていった先に待っているのは、
この動画の少女のように、自分が接する世界のすべては、

常に新鮮で新しくて刺激に溢れいている。

そんな喜びに満ちた現実であるということを、
是非覚えておいていただければ嬉しいなーと思います。

「生まれてはじめて雨に触れた少女」


この動画は先日とあるSNSで紹介されていたものなのですが、
いろいろと感じるところがありましたね~。

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