こんにちは。みつしろです。
先日、
僕のスクール生と一緒に熱海へ1泊2日で温泉旅行にいってきました。
名古屋、京都、群馬、東京などなど、
日本全国から、ゴールデンウィーク明けのしかも平日月曜日にスクール生
の約半数が集まれるっていうのはなかなかすごいことだなーなんて思いながら、
楽しいひと時を過ごしました。
当日ホテルのロビーに現地集合だったんですが、
僕ら以外にほとんど人はいなくて、
しかもユーロ圏がどうだとか、
トレンドがどうだとかドルの基軸通貨体制が今後どうなるのかとか、
月100万くらい余裕でしょうみたいな話で盛り上がってたので、
ホテル側からしたら、
「この謎の集団は一体何なのだろうか?」って思われてたでしょうね 笑
年齢も外見も属性も一見バラバラですからね。
そうそう、
大浴場もほとんど貸切状態で、
人がいなくなったのを確認してからちょっとだけ泳いじゃいました。
そのあと宴会場でごはんを食べて、
食べ終わった後おつまみや飲み物の買い出しにいって、
部屋に集合して、
宇宙論、コンビニ経営論、ビジネス論、相場論などなど、
皆好き放題喋り倒してましたね。
中にはPCを開いてプチFX勉強会を開催する人もちらほら。
僕はひたすらビジネスと宇宙について語ってた気がします 笑
あんま記憶が定かじゃないんですが。
こんな感じで、
たまにはまったり旅行もいいもんですね~
次回は沖縄、ハワイ、三重などが候補に挙がってます。
さてどこになるやら。
では今回の本題です。
FXをやってる人なら、
「購買力平価」という言葉を一度は聞いたことがあると思います。
購買力平価とはなんぞや?ってことなんですが、
「為替レートは自国と外国の物価を等しくするように決まる」
という前提条件のもと、
2国間の物価水準から計算される為替の理論値を、
“購買力平価”と呼びます。
購買力平価を計算する方法として、
一番有名なのは、
いわゆる「ビッグマック指数」と呼ばれるものです。
ビッグマックの値段を国際的に比較し、
購買力平価を計算するわけですね。
例えばアメリカのビッグマックが2.5ドル、
日本のビッグマックが340円だとしましょう。
で、仮に1ドル=100円であると仮定した場合、
2.5ドル=250円ですから、
当然アメリカのビッグマックのほうが相対的に
安いわけですよね。
ということは、
基本的に日本はアメリカからの輸入を増やします。
そうなると、ドル買い円売りが起こりますから、
結果的に円安に振れ、
結果的に為替レートは物価を考慮した水準に落ち着くはずだ、
とこういうようなロジックになってます。
一見なんだか筋の通った話に聞こえますが、
僕は購買力平価をビッグマックでは”そもそも”測れないと思ってます。
というのも、
日本のビッグマックのお肉は、
オージー、ニュージーランド産だし、
肉を挟むパンズは国内で生産しています(原料は基本輸入)。
対するアメリカのマックは、
基本的にアメリカ産の牛肉を使用しています。
オージーとニュージーランドからも輸入してますが、
割合的にはごく一部なんですね。
前提条件がまったく違うのです。
こう考えると、
そもそも国によって畜産、農産の競争力は異なるわけですから、
同じビッグマックと言えど、
その価格だけで購買力平価を計算するのはあまり意味がない気が
するんですよ。
肉の値段もパンの値段も国によって違うわけですから。
が、しかし、
アメリカと日本のマクドナルドで、
同じ原産地から仕入れた原料で作られたメニューが実はあるんですね~
察しのいい方は気付いたかもしれないですが。
そう、「コーヒー」です。
日本のマックも、
アメリカのマックも、
コーヒー豆はグアテマラ、コロンビア、ブラジル、エチオピア産地
のものを使ってます(公式HPに書いてあります)。
アメリカも日本も、
基本的にはコーヒー豆を国内で生産してませんから、
そういう意味では、同じ産地から仕入れたコーヒー豆から作ったコーヒーの価格が、
それぞれの国の物価を
“少なくとも”ビッグマックよりは正確に反映するはずです。
ということで、
早速計算してみました。
まずアメリカのマックのコーヒー、
Small, Medium, Largeの三種類あるんですが、
ここではsmallを基準に計算していきます。
アメリカマックのSサイズコーヒーは、
公式によると12オンス、
つまり340ccになるわけですね。
次に日本のマック。
コーヒーはMとL、2種類ありますが、
ここではMサイズを使います。
日本マックのMサイズコーヒーの容量は、
300ccになります。
次に価格ですが、
アメリカはSサイズ(340cc)が$1.06、
日本はMサイズ(300cc)で150円。
まずはスムーズに計算できるようにするために、
容量の基準を合わせちゃいましょう。
340cc÷300cc = 1.13
$1.06÷1.13= 0$.94
つまり、
アメリカと日本のマックコーヒーの容量を同じ300ccと仮定すると、
アメリカの価格=94セント
日本の価格=150円
こうなるわけですね。
じゃ仮に1ドル=100円だとしましょう。
今のドル円は102円近辺なのでかなり近いですね。
そうすると、
同じ産地から仕入れた豆を使って作ったコーヒーが、
アメリカでは94円で買えるということです。
0.94×100=94円
日本のコーヒーは150円ですから、
アメリカの物価のほうが圧倒的に安いわけですね。
ふむふむなるほど。
ということは、この購買力平価から考えると、
ドル円はまだまだ円高であるということが言えるわけですね。
じゃ物価から考える適正な水準はどれくらいかというと、
驚くことなかれ、
1ドル=160円という水準になっちゃうんです 笑
0.94×160=150.4円ですからね。
まあとはいっても、
為替レートっていろいろな要素で成り立ってますから、
一概にこれがすべてだとは当然ながら言えません。
ただ、個人的には面白いなーというか、
参考になる部分もけっこうあるよなーと思ってます。
さて、アメリカはどっちがいいと思ってるんでしょうね。
今みたいに、日本よりも物価が安いほうがいいのか、
それとも同じくらい、もしくは高いほうがいいのか。
こういったところからも、
今後の国際経済の動向を探るうえでのヒントみたいなものが
得られるような、そんな気がしますね。
とりあえず読み物として楽しんでいただければ幸いです。
深読み不要 笑
では!
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