【ブログ限定コラム】2014年4~6月期​GDPとドル円

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こんにちは。みつしろです。
13日に2014年4月~6月のGDP速報値が発表されました。
数字は実質(物価変動を差っ引いたもの)で
前期(1~3月期)より1.7%減、年率で6.8%減でした。
経済学者とかならまだしもFXや株式、先物などの相場
をやってると「GDPの数値知ったところで意味あるの?」
と思いがちですが、
何気に為替、特にドル円とは大いに関係があります。
まず現状として、
安倍政権と日銀は日本のバブル崩壊後ずーーーっと
続いたデフレを脱却するために今量的質的緩和でお金をたくさん刷り、
さらに公共投資や賃上げなどの経済政策を実行してるわけです。
にも関わらず、
今回のGDPは前期とくらべてマイナスですから、
これはつまり前期と比較して日本の経済が縮小したことを意味するわけですね。
で、GDPがマイナスになったのは
たぶん消費税の増税がかなり影響しているはずです。
これに加えて問題なのは、
今回のGDP値では民間在庫が+1%だということです。
つまり企業の在庫が増えたということなのですが、
在庫はGDPに対してはプラス要因として働くので、
在庫が増える=GDPが増える
ということになります。
で、今期在庫が増えたということは、
次の7月~9月期では在庫をさばくために企業は生産を縮小させます。
在庫をさばき、生産を縮小させるということは、
まず物価に対してデフレ圧力がかかり、
7月~9月期のGDPは4月~6月に比べてさらに下がる可能性があるわけです。
これはインフレにもっていってさらにGDPも押し上げたい
安倍政権にとっては重大問題です。
じゃあどうするかというと、
一番手っ取り早いのは日銀がさらなる追加緩和をして
通貨量を増やして消費を促進させることで企業の在庫をさばき、
企業に生産の増大をしてもらうことでしょう。
ということで、
今回のGDP速報値をみる限り、
秋にかけての日銀の追加緩和の可能性が浮上したということですね
FRBがQEを縮小させて10月に終了させようとしている今、
日銀の追加緩和は円安圧力となります。
なので、今年後半にドル円で円安トレンドが発生することも十分

に考えられると思ってます。

 

 

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