今回はコツコツドカンの、対処法といいますか、悩んでる人が多いと思うので、それに対する解決方法についてお話ししていこうと思います。
この記事にたどり着いた人はおそらく、
- 既にある程度トレードの経験がある
- ちょっとずつ利益は上がってて安心してるんだけど
- いきなり一気に利益を吹っ飛ばして自暴自棄になってしまう・・・
みたいな経験をされたことがあるんじゃないでしょうか?
僕も昔はほんとよくやっていたのでわかるんですけど、頭が真っ白になって、
「いったいどうしたらいいんだろう」
「なんで同じミスを繰り返してしまうんだろう」
ってなってしまいますよね。
そんな方に向けて、僕が実際にコツコツドカンを解消し、またグラセオ受講者の方も直せた方法をお伝えしたいと思います。
目次
1.コツコツドカンとはどういうこと?
まずそもそもコツコツドカンというのは、一般的には、もうその名のとおりで、
コツコツと利益を積み上げていって、
- あれ、何かプラスがずっと続いてるな。
- もしかして俺ようやく勝てるようになったんじゃないか
っていうふうに思い始めたタイミングで、
そのあと1回のトレードでその利益をすべて失ってしまうという恐ろしい現象
これがコツコツドカンです。
大抵の人は、
コツコツドカンじゃなくて、コツコツコツンでトレードを終わらせたい!
と頭では考えます。
・・・が、頭では絶対にできると思っているのに、
いざ目の前にするとできない。
だから多くの人が悩みます。
それはなぜか?
一言で言うと、
余計な自信が膨れ上がるから
です。
コツコツと利益が積み上がっていくと、
基本的にはある意味自信みたいなものが芽生えてしまい、
「あれ、俺はできるんじゃないか」
「うまくなってきたんじゃないか」
と思い始めます。
この慢心が雑さを産んで、結果ドカンをやってしまうのですね。
慢心が出てくる前、特に初心者の頃っていうのは、そんなに自信ってないんですよ。
だからものすごいきっちりやるわけですね。
エントリータイミングだったり、仕掛けるタイミングだったり、エントリーしてからの一挙手一投足だったり、損切りだったりを、しっかりルールどおりに、もしくは相場の動きに合わせて丁寧に、しっかり相場を見ながらその瞬間の流れを感じながらちゃんとやるんですけど、
「あれ、俺ちょっとできるようになってきたかも」
って思い始めた時点で、
そのちゃんとやってたことをやらなくなっていくんですよ。
ここが一つポイントです。
実は同じことをやってるつもりでもう違うことをやってしまってるわけですよね。
それによって、
- 自分では同じような売買を続けてるつもりでも全く見当違いのとこでエントリーしていたり、
- 本来そこで一旦引いたほうがいいポイントでさらに勝負にいってしまう
そういったちょっとしたミス、ケアレスミス、ちょっとしたズレによってその得た利益すべてを持ってかれる。
つまりコツコツドカンの正体とは、不二子ちゃんみたいなもんですね。
コツコツで油断させておいて、慢心が出てきたところで根こそぎ持っていく。
コツコツ利益をあげさせて、いい気持ちにさせたところで、トドメにあのお色気ボディで誘惑してきて来るわけですよ。
「もう私あなたのこと好きなの」みたいな感じで言い寄ってきたら、
「あれ、俺もしかして結構いい男なんじゃない?いけるんじゃないか?」
ってちょっと思っちゃうじゃないですか。ってなったら、やっぱ油断するんですよね。
で、油断した隙を突いて不二子ちゃんはその男のエネルギーをすべて吸い尽くしてドカンをしてしまうわけです。
持ってる地位、お金、権力だったりを奪うわけです。
そういう昔ながらのハニートラップに男は常にはまってしまうものなんですよ。
この例からもわかるように、相場でコツコツドカンをやらかしてしまうのは男性が多いです。
もちろん男性だけじゃなくて女性もいますが、女性って男性よりはそういうトラップには引っ掛かりにくい傾向にはありますね。石橋をたたいて渡るし、私すごいとかあんまならないので、実は女性のほうがトレード向いてるんじゃないか説もあったりするんですね。
2.コツコツドカンを起こさないトレード手法はあるの?
結構もらう質問に、
- コツコツドカンを起こしづらい手法はありますか?
- トレードスタイルは?
- バイナリーならコツコツドカンになりづらいですか?
というのがあります。
実際のところ、手法によって少しは変化はあるかもしれないですが、
相場をやる限り、何を選んでも大差ないというのが僕の結論です。
トレードをやる以上、積み上げたものを1回のトレードですべて失うという場面っていうのは必ずきます。
確かに、手法とか売買する市場だったりとか、例えばFXだったり株だったり、あとはFXなのかオプションなのか、そういったツールの違い、金融商品の違いいろいろあります。
しかし、その違いっていうのは
- 勝率がより高く出やすいとか
- タイミングがある程度あいまいでもいい
とかそれぐらいの差なんですよ。
つまり、勝率が高く出るということは、裏返せば、例えば90%の勝率が出ますってなったときに、その残りの10%はより危険になるってことなんですよね。90%勝てるということは残りの10%が非常に落とし穴になってるんですね。
例えば5割しか勝てない市場だったら勝ったり負けたりを繰り返すわけだから、ある程度負けにも慣れていくわけですよ。こんなもんだなと。
逆に勝率90%で10回中9回勝つということは、そこの安心感とかある意味の表向きの簡単さ、イージーさに慢心して、残りの1割で全部を持っていかれてしまったりとかするわけですよね。
結局同じことなんですよ。
自分の心のそういう癖とか慢心とかっていうところを乗り越えていかない限り、コツコツドカンっていうのは何をやっても起こります。
もうそれは人間の本質というか、相場の本質ともいえます。
それに、トレードっていうのはそもそもが、
- 他の人より上にいきたい
- 自分はすごいんだ!
って思ってしまう心の傾向がすごい出やすいんです。
だから、そういう慢心とか変な自信とかが出ないように気をつけないといけないんです。
3.コツコツドカンを直すために、多くの人が陥る間違い
コツコツドカンを解消するために、よく
- こういうときはロスカットしない
- こういうときはロットを低くしてやる
とか、いろいろな対策を紹介している人は多いですね。
まず損切りを徹底しようとか、勝率をこだわらないでいこうとか。
ぶっちゃけ,
そんな当たり前のこと出来たら苦労してねーよ!!
っていう内容ばっかり紹介されてるなーという印象です。
あたかも簡単そうに言ってますけど、非常に難しいんです。
例えばさっきの話で言ったら、
目の前に裸の不二子ちゃんがいて、もう誘惑してきてる
と。不二子ちゃんがもうすっぽんぽんですよ。もううふーんって言ってるわけですよね。
その状態で
「はいここでロスカットしましょう」
と言われても、無理なんです。
意識するな、考えるなって言われてできる男性が果たしてどれだけいるかということですね。多分1000人に1人ぐらいだと思います。
つまり、目の前に裸の不二子ちゃんがいる状態になってしまったら、そもそも何々しないでおこうとかっていう意識が吹っ飛ぶんですよ。
だからやっちゃったってなるわけじゃないですか。
やっちゃったっていうふうのを最初から防げるんだったら、やっちゃったなんて人類誰も思わないわけですよね。
だからみんなそのパラドックスにはまって苦しむわけですね。
防ぐも何も、その時点でもう通常の判断機能はもうなくなってるので、その状態でどれだけもがいてもコツコツドカンを防ぐのは無理です。
4.解決策:調子に乗っている自分を客観視すること
僕は十年以上安定して勝ってきてるわけですけども、一体どんな対策を講じてきたか?
みんな何かしらそれが起きてから対策する方法ばっかり追い求めるじゃないですか。それは完全に方向性を間違えてるんですね。
そうじゃなくって、
そもそも自分がコツコツドカンのパターンにはまろうとしてる瞬間の自分の心理状態をキャッチする
ことです。そもそもみんなそこに鈍感なんですね。
言い換えるなら、
コツコツドカンになる前の兆しっていうのがあって、それにまず気づけるか?
が大切なんです。
コツコツドカンの予兆とは?
ではどういう予兆かっていったら、
何かトレードって簡単だな
と思い始めてるとか、あとは、
何か俺無敵かも
何かどこで入っても勝てるわ
とか、そういうちょっとふわふわしたような気持ち、高揚感に浸ってる時ですね。
何かしらちょっとおかしくなってるんですよそのとき。
ある意味麻薬をやってるような、ドラッグをやってるような感じの脳の状態になってる場合がほぼ100%です。
だからその状態になってるときに、
「あっ俺今ちょっとそっちに引っ張られてるな」
っていうことにまず気づけるかどうかなんですよ。
でもほとんどの人はそこに陶酔しちゃうんです。
自己陶酔して、そのままその自分の気分の感覚に飲まれていって、
普段とは違うことをやって、コツコツドカンをやらかしてしまうわけですよね。
コツコツドカンを回避する考え方とは?
まず、以下のような予兆を感じたら、仕切り直すことが必要です。
- 何かトレードって簡単だな
- 俺無敵かも
- 調子いいぞ!!
という気持ちが出てきたら、一旦仕切り直すんです。
それはもうトレードやめとけっていうサインだっていうふうに僕は捉えます。
つまり、高揚感や調子乗ってる気持ちを逆にインジケーターとしてプログラミングするんです。
自分の中にふわーっと「俺すげー」っていうのが出てきた瞬間、
「これ今トレードやめたほうがいいシグナルだな」
っていうふうに逆探知するってこと。
それを基準にして、そこで一旦やめるんですよ。
で、クールダウンして自分が冷静な状態に戻るまでやらないっていうことですね。
そのためにも、
自分の心の動きをちょっと上から観察するもう1人の自分
っていうのを意図的に作るんです。
漫画とかでよくあるじゃないですか。主人公に対して、
「大丈夫だ、おまえならできる。恐怖を乗り越えろ」
って冷静にアドバイスするもう1人の自分みたいないるじゃないですか。
そういうイメージで、自分の心をちゃんと観察するっていうことですね。
もう一人の自分を作って、高揚感が出てくる瞬間っていうのをちゃんと認識するっていうことです。
5.客観視のトレーニング方法:トレード日記を書く
とはいえ、普通の人は意識するだけで自分を客観視することはなかなかできないです。
ある程度のトレーニングが必要になってきます。
そのために何が必要かっていうと、
トレードしていた時の心理状態を振り返って書いて、客観視する
というトレーニングが必要なんです。
書くのがポイントです。これを頭の中だけでやってもダメなんです。
頭でいくら
「今の自分の失敗のパターンだな」
って思っても、喉元過ぎれば暑さを忘れ、またコツコツドカンをしてしまいます。
だから冷静なときに、
あのとき何であんなふうになったんだろう?
っていうのを振り返って書かなきゃだめです。
それがトレード日記ですね。
トレード日記の役割っていうのは、
- その自分の負けパターンに陥るときの傾向
- 心の状態・感情
をちゃんと記録にとどめることによって客観的に知るためなんですよ。
そのためにトレード日記をちゃんと書いてくださいっていうことですね。
僕自身もトレード日記は書いてきました。
だからこそ結果を出してきたんですね。
例えばどういった内容を書いていたかというと、
コツコツドカンをやらかしてしまったとして、そしたらその日にちゃんと振り返るんですね、それを。
で、
どのタイミングからおかしくなったか?を見抜いていくんですよ。
僕の場合の傾向をちょっとお話しすると、
やられて、取り返します。
取り返してるうちはすごい調子いいです。何かマリオスター状態みたいな感じで、マイナスをちょっとプラスに取り戻すぐらいまでは非常に神がかったトレードになるんですよ。
で、ある程度ゼロに戻してそっからプラスまでいったときに、そこから僕の転落が始まります。
そこで安心したりとか、「俺ここまで取り返してすげー!」とかそういう自己満とか高揚感に浸ったときに、そのあとまたコツコツドカンを繰り返すっていうパターンにはまってたんです。
それは、書いていくうちに徐々にわかってきたんですよ。
実際書いてる内容っていうのは、どれぐらい詳細に書いてるかというと、それはその日によって違いますね。
だから、
思いっきりもう吹っ飛ばした日はもう事細かくその日の流れを全部書いていきます
こういうトレードをして、このときはまだ大丈夫だった。
で、そのあと吹っ飛ばした。
- その間に何があったか
- どういう感情だったか
- そういえばあのとき妙にいらいらしてた
- 妙に勝ちに急いでた
- ギャンブル的な気持ちが出てきてた
を冷静なときに書いていくんです。
で、書き出していって自分の負けパターンをまずちゃんと認識するっていうことです。
これみんなやらないんですよ。みんな自分のこと過信してるんで。そんなん書かなくてもやんなくても俺はできる、俺はそうならないっていうふうに過信してるんで、こういう人はまず生き残れないです。
トレード日記でコツコツドカンを克服した事例
僕はたくさんの人にトレードを教えてきましたが、
トレード日記つけてる人は、大抵うまくいってますね。
例えば、最近一緒に活動している堀込さんですよね。
彼はもともと損切りがすごい苦手でした。
そのせいで利益を全部吹っ飛ばしてしまったり、損失がでかくなってしまったりってことを繰り返したんですけど、
トレード日記を通して、その損切りするときの嫌な気持ちっていうのを向き合うようになったんですよね。
- こういうふうなエントリーして
- こういうトレードをしたときに
- こういう気持ちが出てきた
っていうことを、毎日ちゃんと書くようにしたんですよ。
自分の中でもやもやと抱えてたものを、文字にして明確にして、1回外に出す。
全部出すことによって自分の中がゼロになるじゃないですか。1回空っぽになるじゃないですか。それ楽になるんですよ。
楽になるし冷静になるし、客観的に自分がやってしまったミスを見れるようになるんですよ。
それによって、こうやったら自分失敗するんだなっていうことがわかるようになっていって、気づいたらそれを繰り返さなくなっていって、今では勝ち続けてるってことですね。
だからみんな自分の中を空っぽにしないまま自分の問題と向き合うから、正しくそれを見れないですよね。
で、見てるつもりで、いやでも俺は悪くなかったとか、いやあのときたまたまケータイが鳴ったからこうなったとか、いろんな意味づけとか理由づけをしていって結局向き合わないんです、その問題と。
だから克服した、これはもう大丈夫だと思ったけどまた同じことをまた繰り返すんですよ。その負けパターンに毎回はまるっていうことですね。
手法とかそういうものでは解決するんではなくて、もっと根本的には負けパターンにはまる前の自分に気づくっていうのが一番の解決方法っていうことですかね。
そのためにはトレード日記がおすすめということです。
トレード日記をつける期間はどれくらい?
よく、
「トレード日記っていうのは大体どれぐらい続けたら効果でますか?」
と聞かれますが、
1年とかやったほうがいいと思います。
まぁ最低半年。理想は1年ぐらいはちゃんとやったほうがいいかなって思います。
その1年はあんまりロットは上げずにやる。
もうロット上げた瞬間にもうまた反応しちゃうかもしれないから。
短期的に稼げたとしても、コツコツドカンを克服していなければ、あとあとそれ全部失います。
早くそれに気づいたほうが結果的に稼げますから。
まとめ:トレード日記で常勝トレーダーをめざせ
コツコツドカンって結局、
短絡的な利益を求める気持ち
がそうさせるんですよね。
もうこれは、相場の世界だと本当に一番失敗するパターンです。
トレードの怖いところは、短期的にコツコツがあってうまくいってる感がある所です。
うまくいけばいくほど簡単なんだって思う。
けど、その簡単なんだっていうことがもうその相場の魔法にかかってるってことに気づかないと、絶対そのあとドカンが起きるんです。
コツコツドカン完全なループにもうその時点ではまってるってことです。
もうこれは安泰、俺はどんな相場でも勝てるっていうふうにある意味確信してしまった人は大体終わります。
だから常に毎回毎回がゼロからのスタートであり、初めてやるような気持ちで向き合わなかったらやられます。
そのためにもトレード日記をつけてそういう癖をつける。
そういうもう積み重ねを日頃からやって、自分の心の傾向、性格の傾向、価値観の傾向っていうのを自分でちゃんと認識して、どういうときにそれがばんと出てくるか。どういうときに自分はエネルギーばんと下がるかっていうのを本当わかってないと対処ができないですね。
「調子がいいときは勝つ。悪いときは全部失う」ってなりたくなかったら、ちゃんと向き合ったほうがいいですね。
で、手法とかやり方とかでどうにかしようという、浅はかな考え方は早く捨てたほうがいいですね。
そもそもその気持ちがコツコツドカンの罠にはまっていますから。
もういかに楽して簡単に勝つか、という思考は完全に慢心が出ます。
自分の慢心と向き合わなきゃいけない苦しみ、現実的な矛盾と向き合った人にだけ、常勝トレーダーへの道が開かれるんですね。
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こんばんは!
大変勉強になりました!
トレード日記今日からつけます!
でも不二子ちゃんには、勝てるか自信ありません!
とにかく頑張ります!