こんばんは。
みつしろです。
今日は、昔話しを少々~前編~ の続きを書いていきます。
前回は、リーマンショックが収束し始めてから、収益率が
落ちていき、
あるとんでもない事実に気づいた。その事実とは!?
というところまで書きましたね。
当時、2007年でしょうか。僕が2社目の運用会社で利益を
上げ始めることができるようになった時期というのは、
①原油バブル
②金バブル
③株価指数の長期トレンド転換期
ちょうどこの3つのおいしい大相場が重なっていた時期だった
わけです(ここで僕が言う”事実”が何かわかった方、よく勉強
されてますね)。
原油、金、株価指数、すべて非常にボラティリティ(変動幅)
が高い相場が続いていました。
そんな幸運に恵まれ、さらに当時僕がメインで使っていた逆張り
手法がボラの高い相場環境に見事にはまり、
面白いように稼げました。
実は昔けっこう無茶な売買もやったりしてました。
当時の原油や金は、強烈なアップトレンド相場でしたから、仮に
ちょっと下げても、最終的に上昇してくる動きというのが非常に
多かったんですね。
なので、買いでエントリーして逆行されたら、与えられた枠一杯
までナンピンして、耐えて最後に利食いという、一番やっては
いけないトレードをバンバンやってました 笑
後は、トレンドに向かう逆張りですね。ボラが非常に高いので、
押し目や戻しも大きいんですよ。
だからトレンドに逆行してエントリーしても、さっと利益を抜く
ことができたわけです。
今思い返すと恐ろしいですね・・・
で、すでに文中に、僕が気づいた”驚愕の事実”を書いてしまって
いるわけですが、
気づいてましたか?
正解は、これです。
①相場のボラが高く、明確なトレンドが出ていた
②たまたま自分の手法が当てはまっていた
僕が順調に勝てていた理由は、まさにこの2つだったのです。
いつも言っていることですが、ただ単純に相場環境に
助けられていただけ。
手法がすごいとか、自分の実力が神がかってるとか、そんな
ことじゃなかったんです。
楽な環境で勝負していたから、楽に勝てていた。
たったこれだけ。
そして、当時の僕は、そのことに気づいてなかった。
いや、頭ではわかっていたけど、その事実と向き
会いたくなかったというのが本音です。その事実と向きあ
わねればいけなくなった時、すごい恐怖を感じたわけです。
ボラが高いこと、自分の手法が相場環境に合致している
から勝てていることを薄々理解はしていたけど、
自分の実力のおかげでもあると思い込みたい自尊心が
正直当時はまさってました。
そして、リーマンショックが収束し、原油、金バブルが終わった
後、低ボラティリティと方向性のない揉みあい相場で苦しみ、
収益が上がらなくなっていったと。ようやくその事実に向きあわ
なければいけない時が来てしまったのです。
トレンドに向かう逆張り手法も、ボラが低ければ機能しません。
じわじわと逆行され、とことん引かされます。
トレードとは、いかに相場環境を味方にできるかというゲーム
です。いかに環境の優位性を探し出し、いかすかが大事です。
その事実に気づけるかどうか。自分がなぜ利益を上げているか
を理解できるかどうか。
ここが、トレードで長く勝ち続けていくための最大のコツです。
この経験から得た教訓は、
①手法ではなく、まずは相場環境が先にくる
②相場環境に適した手法で戦う
まさにトレードで初めて勝てるようになった時に理解できた
ことが、当時、油断と慢心によって意識から薄れてしまって
ました。
この2つを本質から理解できれば、非常に安定して勝てる
ようになれます。
ラインや、インディケータなどは、この相場環境を正しく
認識するための道具に過ぎません。
最高の釣竿だけでは魚は釣れませんが、
魚がたくさんいる場所にいけば、並の釣竿でも楽に釣れ
ます。
トレードで利益を上げるというのは、実はこんなにシンプル
なことだったんです。
さて、次回は、リーマンショック後に収益が落ち、崖っぷち
に立たされた僕がどのように復活していったのか、
乞うご期待
みつしろ
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